婚外恋愛とは|不倫との違いは?リスクやトラブルの解決方法について解説

離婚・男女問題

この記事の監修

大阪府 / 大阪市西区
弁護士法人かがりび綜合法律事務所
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不倫とは違う「婚外恋愛」という表現で、既婚者が恋愛を楽しんでいるケースがあります。
不倫とは異なるニュアンスで使い分けられていますが、たとえ婚外恋愛の関係であっても家庭内トラブルや法的な問題を引き起こすリスクが伴うことには変わりません。

そこでこの記事では、婚外恋愛を考えている方やすでに関係をもっている方に向けて、リスクと対策について紹介します。
婚外恋愛によるトラブルを避けるために、ぜひ参考にしてください。

婚外恋愛とは配偶者以外の人と恋愛関係になること


婚外恋愛とは、既婚者が配偶者以外の異性と恋愛関係になることです。
近年では、セカンドパートナーやプラトニック不倫という言葉で表現されることが増えています。
婚外恋愛の関係は、肉体的な関係がなく精神的なつながりを重視するものとされています。
既婚者が婚外恋愛を望む理由には「離婚する気はないが恋愛を楽しみたい」という考えがあります。
​​​しかし婚外恋愛は、法的には不倫と同様に扱われており、配偶者に対する信頼を裏切る行為です。
婚外恋愛に対する社会的な視線も厳しく、道徳的にも倫理的にも問題視されるケースが少なくありません。

婚外恋愛をしてしまう理由


婚外恋愛をしてしまう主な理由は、既婚者が結婚生活における不満や欲求を外部で満たそうとするからです。
具体的には、以下のような理由が挙げられます。

配偶者にない刺激を他人に求めている

婚外恋愛をしてしまう理由として、配偶者にない刺激を他人に求めてしまうケースがあります。
結婚生活が長くなると新鮮さやドキドキ感が薄れてしまい、日常のマンネリ化が進むことも少なくありません。

たとえば、セックスレスに陥った夫婦が、夫婦関係を維持しつつも恋愛の刺激を求めるケースが典型的です​。
既婚者が婚外で刺激を求めて、新たな恋愛を始めることが多々あります​​​​。

異性として扱われたい

配偶者からの関心や愛情表現が減少し、異性として扱われたいという強い欲求が現れることも大きな要因です。
結婚生活が続くにつれ、異性として扱われず寂しさを感じたり、自身の存在価値を見失うことがあります。
婚外恋愛を通じて婚約者以外の男性から関心を求めることで、女性としての価値を再確認して心の満足感を得られます。

結婚生活と違って気楽に付き合える

結婚生活とは違って気楽に付き合えることも、婚外恋愛に発展する大きな要因です。
婚外恋愛であれば、結婚生活のような重い責任や義務から解放された自由な関係を楽しめます。

家事や育児、仕事に追われる日常から一時的に離れ、恋愛のスリルや背徳感を楽しめるのも婚外恋愛をやめられない要因です。
また、SNSや出会い系アプリの普及により、簡単に出会いを見つけられる環境ができたことも発展するきっかけとなっています​。

婚外恋愛で発生し得るリスク


配偶者以外の異性と恋愛関係をもつ婚外恋愛には、多くのリスクが伴います。
以下では、婚外恋愛によって発生するリスクについて説明します。

不貞慰謝料を請求される

婚外恋愛が発覚した場合は、配偶者から不貞行為として慰謝料を請求されるリスクがあります。
日本の法律では、夫婦が互いに第三者と性的関係をもたない貞操義務があり、違反すると不法行為と見なされます。

慰謝料の額は、離婚に至るかどうかや交際期間の長さなどによりさまざまです。
一般的には数十万円~100万円、離婚や別居に至る場合は100万円~300万円の慰謝料となるケースが多いです​。

性的関係がなくても慰謝料は発生する

婚外恋愛が肉体関係を伴わないプラトニックな関係であっても、慰謝料の請求が認められるケースもあります​。
たとえば、配偶者以外の人とのデートを繰り返したり、配偶者に対して意図的に嫌がらせをしたりするような行為が見られる場合です。

慰謝料請求が認められるためには、精神的苦痛の存在とその因果関係の立証が必要です。
法的には単なる友人関係であっても、配偶者に対して著しい精神的苦痛を与えたと認められる場合には、慰謝料の支払い義務が生じる可能性もあります。

離婚に至る可能性がある

婚外恋愛が配偶者に発覚すると、離婚に発展する可能性が高まります。
配偶者が不貞行為を理由に離婚を求める場合は、たとえ当事者が望んでいなくても裁判で認められるケースが少なくありません。

配偶者以外との不貞行為は、法律上の離婚原因として認められています​​​​。

職場不倫の場合、退職を余儀なくされる

職場での婚外恋愛が発覚すると、同僚や上司からの信頼を失うだけでなく、職場環境が悪化する恐れもあります。

配偶者が職場に訴える事態に発展した場合には、当事者が退職を余儀なくされることも少なくありません。
また、職場全体の士気や業務効率にも悪影響を及ぼす可能性もあるため注意が必要です​​。

婚外恋愛によるトラブルを防ぐ方法


婚外恋愛によるトラブルを防ぐためには、やめどきを見極めて関係を終わらせる、または離婚を検討するなどの決断が重要です。
トラブルを防ぐための適切なステップを踏むことが、問題を最小限に抑え、より良い未来を築くためのコツです。

婚外恋愛をやめる

婚外恋愛のトラブルを防ぐには、現在の関係をやめる決断が重要です。
関係を続けることで、配偶者や家庭に大きな負担をかける可能性があります。
婚外恋愛が配偶者に発覚した場合は、離婚に発展するリスクも少なくありません。
また、不貞行為として認められた離婚では、配偶者から慰謝料を請求されるリスクも高まります。

婚外恋愛をやめるためには、関係を清算するために二人でしっかりと話し合うことが重要です。
互いの今後について冷静に話し合い、問題点やトラブルの原因を整理しましょう。
話し合いが難しい場合や感情的になりやすい場合は、専門家を含めた第三者の介入を検討するのも効果的です。

関係を続けたいなら離婚する

婚外恋愛の関係を続けたい場合には、離婚を選択することも考慮すべきです。
ただし、配偶者に対する誠実さを忘れるべきではありません。
法律的な問題を避けるためにも、正式な手続きによる関係の終了が求められます。

離婚は今後の人生を左右する重大な問題ですので、本当に決断すべきかどうかを慎重に判断すべきです。
当事者同士が納得したうえで離婚が成立すれば、新たな関係を正当な形で始められます​。

弁護士に相談する

既にトラブルが発生している場合や、どう対処すべきかを悩んでいる場合には、弁護士に相談しましょう。
とくに配偶者からの慰謝料請求や法的な対立が避けられない場合には、スムーズに問題を解決するためにも弁護士のサポートが欠かせません​​。
弁護士は法律的な観点から最適な解決策を提案し、交渉や法的手続きを代行してくれます。

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まとめ


婚外恋愛は、一般的には不倫と同様に扱われ、離婚や家庭崩壊の危機に直面するリスクも伴います。
婚外恋愛によるトラブルを防ぐには、まず自分自身が今後どうしていきたいのかを考えることが重要です。
自身の決断により婚外恋愛の相手や配偶者とのトラブルに発展しそうだという場合は、弁護士に相談することをおすすめします。
一時的な感情に流されることなく、現在の関係性を真剣に見つめなおしましょう。

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