住所が特定されるとマズい!?出会い系でトラブルになった相手に住所がバレたときのリスク

離婚・男女問題

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弁護士法人若井綜合法律事務所
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「出会い系で関係を持った人とトラブルになりました。その際、ホテルで運転免許証を見られてしまい、住所がバレました。この後何が起こるのか不安です。私はどうしたらよいでしょうか。」
こうした話、意外に多いようです。出会い系の相手に住所がバレた場合、どんなリスクがあるのか、以下にまとめました。

▼この記事でわかること

  • 出会い系でトラブルになった相手に住所がバレた際のリスクがわかります。
  • 住所がバレたときにマズいケースがわかります。
  • 住所がバレたことが原因のトラブルの中で、弁護士に相談するべきケースを解説しています。

▼こんな方におすすめ

  • 出会い系でトラブルになった相手に住所がバレた方
  • 出会い系で知り合った相手に住所がバレた結果、何らかの困った問題が発生している方
  • 出会い系で知り合った相手に住所がバレたことで、どんなリスクがあるか知りたい方

出会い系の相手に住所がバレた。どんなリスクがある?

単刀直入に、出会い系でトラブルになった相手に住所がバレた場合、困ることは何でしょうか。

住所が分かること自体は問題ではない

「トラブルの相手に住所がバレたらすべて終わり」くらいに思う方も多いようですが、実は住所が特定されること自体はそれほど問題ではありません。

少なくとも財産の観点では、住所が分かったからといって、いきなり口座からお金を引き出されてしまったりとか、預貯金等の財産を差し押さえられるといった不利益を受けるということは、まずないからです。

とはいえ、住所がバレたことの帰結として、マズいことが起きる場合もあります。以下で詳しく見ていきましょう。

住所がバレた結果、〇〇するとマズい

住所がバレた場合、以下のようなことが起きる恐れがあります。「結果としてマズい」のは、以下のようなパターンです。

不当要求を受ける

「住所を晒す、晒されたくなかったら100万円払え」と脅されるなど、不当要求を受けるパターンです。
住所が本当に晒されるかどうか、ということよりも、「住所を晒されること=怖いこと」という人の心理につけ込まれた結果、お金を払ってしまうというケースはよくあります。

SNS等で完全に個人特定される恐れがある

住所を知られてしまうと、SNSなどの情報と突合されて、完全に「こいつだ!」と特定されてしまう恐れがあります。

出会い系で知り合った相手の場合、相手の素性を知らないまま、ホテルに行って関係を持つ場合もめずらしくありません。
素性がわからなければ、トラブルがあったとしてもその場限りで終わるものが、本人だと特定された場合は執拗に追いかけられる恐れもあります。

あるいは、本人だと完全に特定された挙げ句、リアルな世界でだけでなく、SNS上でもリベンジポルノ的な被害を被ることもありえます。
「性行為の最中に隠し撮りをされた写真や動画を、本人の個人情報と一緒にSNSにアップされた」といったことも起こりえます。

犯罪行為に遭う

窃盗などの犯罪行為に遭う可能性も否定できません。
特に出会い系の相手に対して、自分を大きく見せたいという心理から「◯億円持ってる」とか「会社の社長をしている」等と言ってしまった場合、不在時に盗みに入られる等という恐れもあります。

ストーカーになる

上の「犯罪行為に遭う」の一つの例ですが、相手がストーカーとなり、自宅周辺でつきまとい行為を繰り返す恐れもあります。

いわゆるメンヘラ系の相手の場合、一方的に好意を寄せられた挙げ句、求婚されたり、目の前でリストカット(リスカ)を試みられるという事態も考えられます。

あるいは「お金を取れる」と相手が踏んだ場合、不当要求狙い、つまり金銭目的でつきまとわれる可能性も考えておく必要があります。

具体的に、どんな場合にマズい?

上では、住所がバレることによるリスクを見てきました。では、具体的にどんな事例で注意をしたほうが良いのでしょうか。

「◯万払って」と言われたのに逃げた

「出会い系で写真を撮らせてくれたら報酬を払う」などと約束したにも関わらず、払わずに逃げた場合などがこれにあたります。

この場合、例えば請求書を自宅や会社に郵送される・自宅に押しかけられるなどして、奥さんをはじめとする家族や会社等にバレるリスクがあることは注意したほうが良さそうです。

ちなみに、「肉体関係の見返りにお金を払う」という約束は、公序良俗に反する内容であり、契約としては無効であるとみなされるのが一般的です。

ただしその場合も、郵送で請求書を送られたり、自宅に押しかけられた結果、家族にバレる可能性があることに変わりはありません。

「奥さんに言う」と脅されている

出会い系で会ったこと、不倫したことを奥さんや子供にバラす、と言われている場合、少し注意した方が良いかもしれません。
本当に行動に移すかどうかはわからないものの「自宅に押しかけて、奥さんに全てを話す」という行為は不可能ではないからです。

なお、こうした脅し文句は、金銭目的の場合もあります。
「家に行って奥さんに話す、さもなくば200万払え」等と脅す、いわゆる不当要求につながる可能性もなくはありません。

「危害を加える」と言われた

「家まで行ってケガさせてやる」などというケースがこれにあたります。

脅しだけで終わればいいですが、必ずしも実行しないという保証はありません。住所を知られてしまっている場合は実現不可能ではないからです。

この場合も、2つのパターンがあります。
①トラブルの相手が激昂し、エスカレートしてこうした言動に及ぶ場合もあれば、②美人局のように金銭を得ることを目的として、トラブルの相手方、あるいはその人と結託した怖い人が家に来て、お金をゆするという場合も考えられます。

「立場のある仕事」をしている

医師や企業の経営者など、社会的に立場のある職業についている場合は要注意です。「社会的に立場のある職業」ということは、その反面「信用を失ったときのリスクが大きい」ということでもあるからです。

たとえば、自宅で医院や歯科医院を開業している方の例だとわかりやすいでしょう。
自宅兼職場に押しかけられて騒がれたら・・・仮に金銭目的でなかったとしても、困るのは一目瞭然です。

住所がバレた場合、尾行されるリスクにも注意したほうが良いでしょう。
特に学校の先生や企業の社長、役付の公務員など、立場のある方はゆすりの対象にもなりやすいことは、心に留めておいた方が良いかもしれません。

不安な場合は弁護士に

出会い系でトラブルになった相手に住所がバレて不安を抱えている、あるいは実際に怖い思いをした・しているという場合、どうすればよいのでしょうか。

弁護士が間に入って収まる場合も多い

出会い系の相手方に住所がバレて、押しかけられたり金銭を要求されたりした場合、最も適切な対処方法として考えられるのは「弁護士に相談する」ことです。

弁護士に依頼した場合、弁護士が依頼者の代理人となります。弁護士が代理人になった場合、相手が本人に直接連絡をすることを防止することができるでしょう。
依頼後の連絡はすべて弁護士を通すように働きかけるため、大半の場合は連絡をシャットアウトすることや矛先を代理人である弁護士に向けることができます。
また、問題の法的解決も弁護士に依頼することになるでしょう。弁護士が本人の代理人として、相手方と交渉し、法的に解決できる場合が多々あります。

それでも相手がやってきた場合の対応手段は?

とはいえ「弁護士に依頼しても、家に押しかけてきてしまったら?」という疑問は残るでしょう。一体誰が、あなたを守ってくれるのでしょうか。

実は「勝手に家に押しかける」という行為は、法律に抵触する可能性が高くなります。

例えば勝手に家の敷地内に入った場合は「住居侵入罪」「建造物侵入罪」に当たると考えられます。また「帰って」と言っているのに相手が帰らない場合は「不退去罪」に当たる可能性があります。

さらに、トラブルの相手方が本人に接近することを禁止するための法的措置「面談等強要禁止仮処分命令」の申立などを弁護士にお願いしてみてもいいでしょう。

法律の裏付けをもって、こうした行為を抑止したり、万が一の場合に対応するために、①弁護士に依頼した上で②場合によっては警察と連携して事案の解決に臨む、という姿勢が最も現実的かつ安全な対応手段かもしれません。

まとめ

出会い系 住所バレた まとめ

今回は、出会い系で知り合った相手に住所がバレた場合のリスク、実際に困ったことが起こった場合の解決方法についてまとめました。
トラブルの相手方がメンヘラ系だったり粘着質だったりと、単に執拗な場合もあれば、不当要求を目的とした金銭目当ての場合もあるでしょう。

いずれの場合も、弁護士に依頼し対応等を任せることは、解決に向けての有効的な手段となりえます。「怖いな」と思ったら、まずは弁護士に相談してみるのも良いかもしれませんね。

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