リボ払いは借金地獄に陥るリスクがある!支払えない場合の対処法も解説

借金・債務整理

この記事の監修

株式会社ココナラに在籍する弁護士が監修しています
株式会社ココナラ

リボ払いは、毎月の返済額を抑えることができる、一見魅力的な支払い手段です。
一方で、利息の支払いなどでいつまでたっても支払いが終わらくなってしまうことがあります。
多額のリボ残高があると、その分だけ利息の負担も大きくなり、家計が苦しくなるという悪循環の原因となります。リボの返済をするために新たな借金をするようになれば、まさに借金地獄になります。
また、知らないうちにリボ払いになってしまうケースもあり、知識がないと後で手数料の返済に苦労するかもしれません。
そこで今回は、リボ払いのリスクやリボ払いをする際の注意点、借金地獄に陥ってしまった際の対処法について解説していきます。

▼この記事でわかること

  • リボ払いがなぜ借金地獄に陥るリスクがあるのか、理解することができます。
  • リボ払いを使うときの注意点を知ることができます。
  • リボ払いで借金地獄になってしまった場合の対処法を知ることができます。

▼こんな方におすすめ

  • リボ払いに手を出して借金地獄に陥ってしまった方
  • 知らないうちにリボになっており、支払いができなくなった方
  • リボの返済が苦しくて多重債務者になってしまった方

リボ払いとは

リボ払いは、正式には「リボルビング払い」と言い、毎月の支払金額を一定にして数回に分けて支払う方法です。
分割払いではショッピングごとに月々の返済額や分割する回数を決められるのに対して、リボ払いは残高全体に対して毎月の支払いを行ないます。

リボ払いでの支払い方法は「残高スライドなし」と呼ばれる、利用残高が多くても支払額は変動しない方法と、「残高スライドあり」と呼ばれる利用残高が一定金額を超えると支払額が増える方法の2種類があります。

リボ払いで借金地獄に陥る理由

「リボ払いをすると借金地獄に陥りやすい」という話には一定の真実がありそうですが、それはなぜでしょうか。以下で詳しく見ていきましょう。

リボ払いは手軽なため安易に利用してしまう

リボ払いでドツボにハマる理由の一つが「手軽さ」にあるようです。
たとえば「残高スライドなし」というリボ払い形式があります。この残高スライドなしリボ払いを利用すると、いくらリボ払いを利用しても毎月の支払額が一定になります。
つまり、リボ払いを利用してどんどん買い物をしても、毎月の支払いは増えません。そのためたくさん買い物をしても、それほど買い物をしたという実感をが持てず、いつの間にか大きな借金となっていることがあります。

特に手持ちのお金がない場合は、ついつい便利なリボ払いを利用してしまいがちです。しかし、支払いは一定でもリボの残高はどんどん膨らんでいることに注意が必要です。使いすぎを防止するためにも、支払明細を毎月確認することが大切です。

リボ払いは手数料が高い

リボ払いで苦しむ理由のもう一つが、「手数料の高さ」です。
リボ払いの「手数料」とは、一般的に言う金利と同じ意味を持ちます。この手数料は実質年率で年15%前後に設定されています。
つまり、リボ払いを利用するということは、は消費者金融で年利15%支払うことを約束して借りることとほぼ似たようなもの、ということです。

例えばリボ払いで50万円の買い物をして、実質年率年15%のリボ払いで支払う場合、1年間で支払う手数料の金額は7万5,000円にものぼる計算になります。。
リボ払いでいつまでも元金が減らない理由は、この手数料の高さにあります。

知らないうちにリボ払いを選択していることも

リボ払いの意外な落とし穴として「知らないうちにリボ払いを選択している」場合も結構あるようです。
本来、クレジットカード会社は本人の許可なくリボ払いを設定することはありません。
しかし、本人が気づかずにリボ払いも含めた契約をしており、支払い時に知らぬうちにリボ払いが選択されていたというケースはあります。

また、「今だけ!支払い方法を変更すると3000ポイント進呈!」などという謳い文句につられて、よく読まないうちに自動リボ払い設定に切り替えてしまった、という人もいます。こうしたキャンペーンには注意したほうが良さそうです。

さらに、「ポイント還元率がむやみに高いクレジットカード」を作る際にも、ちょっと気をつけましょう。契約してみたら実は「リボ専用カード」で、毎月思わぬ高金利を支払う羽目に・・・ということもあるからです。

リボ払いで借金地獄に陥らないために注意すべきこと

リボ払いから借金地獄に陥らないためには、どのようなことに注意したら良いのでしょうか。
毎月の利用残額のチェックはもちろんのこと、リボ払いをできるだけ使わないように意識したり、約定返済額の増額や繰り上げ返済をすることが大切です。

リボ払いの利用残額を毎月必ず確認する

リボ払いから借金問題を抱えてしまう方の中には、自分のリボ払い利用残額を正確に把握していないケースも少なくありません。
最近では利用明細もウェブ発行が一般的になっているため、意識しなければ利用残額を何か月も確認していないという方もいます。

しかし、リボ払いでたくさん買い物をした場合は、リボ払いの残額が知らない間に膨れ上がっている恐れがあります。リボ払いは支払い額が変動しないため、残高が増えても気づきにくいことが特徴です。リボ払いを利用したら、次の月に必ず利用明細を確認するようにしましょう。

リボ払いをできるだけ使わない

リボ払いは、毎月の返済額を一定額にできるため、つい癖になってしまいます。
リボ払いで借金問題を抱えないためには、「リボ払いはできるだけ使わない」ということがとても大切です。

リボ払いのリスクを理解していないと、些細な現金の不足や一括で支払いができる場合でもリボ払いを選択してしまうことがあります。それでは後になって「なんでこんなに金利が高いんだ!」と後悔することになりかねません。
リボ払いは小さな買い物でも、積み重なって家計を圧迫しがちです。日常的な買い物ではできるだけリボ払いを避け、1回払いで支払う習慣を身に着けましょう。

約定返済額を増やす

リボ払いがいつまでも終わらない理由として、毎月の返済額よりも利用額の方が多いことにあります。リボ払いは手軽に決済ができるため、意識せずについつい必要以上に使ってしまいがちです。
そのため、毎月のリボ払い支払い額を増やし、早くリボ払いの利用残額を減らすことが重要です。

特に、スマホや携帯料金、公共料金、ショッピングでの支払いに「リボ専用カード」を利用する方は、毎月の返済額にあたる「約定返済額」を増額しておくと手数料の負担が減ります。
約定返済額の変更はクレジットカード会社の公式ホームページから手続きできる場合があります。返済を早く終わらせたいなら、変更を検討してみましょう。

繰り上げ返済をする

毎月の返済額を増やすことは難しい場合には、ボーナスなどの臨時収入を利用して繰り上げ返済を行うこと良いでしょう。
繰り上げ返済は手数料を除いた元金だけを減らすことができるため、返済期間の短縮に非常に有効です。

特に、高価な買い物をリボ払いした場合は、毎月1万円でも繰り上げ返済するだけで手数料を抑えられるため、支払い総額を減らすことができます。

リボ払いで借金地獄になってしまったときの対処法

リボ払いにより借金が膨らみ、支払いが困難になってしまった場合は、債務整理により借金を整理することを検討しましょう。
その際、弁護士に依頼すれば適切な手続きをアドバイスしてもらえる場合もあります。

債務整理は早めに手続きを

リボ払いの支払いが困難になった場合、任意整理などの債務整理を早めに検討することをおすすめします。
早めに不払い等のリスクに対処できれば、債務整理によって生じるデメリットも小さく抑えることができる可能性があるからです。リボ払い場合、1つのクレジットカード会社だけの債務整理であれば、短期間で問題を解決できる可能性が高まります。
仮に債権者に対して金利のカットを要請する「任意整理」によって債務整理ができる場合、自己破産による債務整理よりも費用を抑えることができることが大半です。

一方で、督促などを無視し、対応が遅れてしまうと、借入件数や債務残額が膨らんでしまい、自己破産などの生活に影響が大きい方法でしか解決できなくなってしまうことがあります。債務整理自体の費用も高くなる傾向にあります。

また、債務整理の中でも任意整理であれば、家族に借金のことを秘密にしたまま、借金を整理できる場合があります。支払いが難しいなと思ったら、まずは弁護士に相談してみると良いかもしれません。

リボ払いでの借金問題は弁護士に相談

リボ払いで行き詰まったら、弁護士に債務整理について相談するのも選択肢の一つです。
債務整理には任意整理・個人再生・自己破産などがあり、それぞれの手続きにメリットやデメリット、手続きなどに違いがあります。自分に適した手続きはどれかを知るためにも、弁護士に相談するというのは有効かもしれません。

まとめ

リボ払いは月々の返済額を一定に抑えることができる支払い手段です。すぐに現金を用意しなくても支払いができるために、手軽で便利な決済方法です。
一方、リボ払いの多くは返済額が変動しないため、どれくらいリボ残高があるか気づきにくくいという欠点があります。手数料も高いため、使いすぎてしまうと後々家計を圧迫する要因になります。
リボ払いで借金問題を抱えないためには、リボ残高を利用明細で毎月どのくらい利用したかチェックしましょう。また、月々の支払額である約定返済額の増額や繰り上げ返済などを行い、早めにリボ残高を減らすことも重要です。
リボ払いの支払いに困ったら、まずは弁護士に相談してみると良いでしょう。債務整理などの手続きを進めることで、リボ払いによる借金地獄から抜け出せる可能性があります。

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