借金が「ヤバい」かどうかの見極め方と対処法

借金・債務整理

この記事の監修

株式会社ココナラに在籍する弁護士が監修しています
株式会社ココナラ

借金は、借入の理由や借入行動によって「ヤバい」借金であるか自分で判断できることがあります。
娯楽や食費などで借金をしている場合、リボ払いや多重債務による借金は、それぞれ借金問題が悪化する危険信号と言っても良いでしょう。
本記事では、どのような借金が「ヤバい」のか詳しく解説するとともに、借金をしていて「ヤバい」と感じたら取るべき行動についても詳しく解説します。

▼この記事でわかること

  • 借金が「ヤバい」と感じたらやるべきことを知ることができます
  • 借金を抱えている方のうち「ヤバい」借金の種類について知ることができます
  • 借金が「ヤバい」と感じた時にどうすれば良いのか知ることができます

▼こんな方におすすめ

  • 借金をしてヤバい!と感じている方
  • ヤバい行動パターンをした結果借金が膨らんでいる方
  • 借金問題にヤバいと感じているがどうすれば良いかわからない方

借金がヤバい!と思ったらまずやるべきこと

借金をして「これはヤバいな」と感じたら、まずは家計の収支を見直すことが大切です。また、借金の利息を計算して返済期間や返済総額を算出することも借金問題の見通しを良くする方法のひとつです。

借金がヤバいと感じたら自分の家計を見直してみよう

借金がヤバいと感じたら、まずは家計の収支バランスを把握することが大切です。
まずは借入先の消費者金融の「マイページ」などで、自分の借金残高を把握しましょう。借金の全体額が把握できたら、家計の中で返済に充てられる金額を見直してみましょう。

家計の収入は毎月限られているため、生活を維持するための支出をある程度正確に見積もり、残りの金額を借金に充てなければなりません。
収入が今いくらあるのか、毎月の支出は何に充てられているのかを正しく把握することで、無駄な支出を削減し、借金の返済に余裕ができるかもしれません。
家計の収入と支出の例は、以下のようなものがあります。

収入 支出
  • 給与
  • 副業
  • 前月からの繰り越し
  • 資産による収入(配当金など)
  • 住居費
  • 食費
  • 交際費
  • 公共料金
  • 保険料
  • 医療費
  • 日用品費
  • 被服費
  • 娯楽費

借金問題が深刻な場合は、交際費や被服費、娯楽費などが真っ先に削減の対象になるでしょう。
借金問題が深刻になる方は、家計の収支を把握していない傾向があるようです。思わぬ無駄な支出が隠れている可能性もあるので、まずは家計の収支を把握することが重要です。

借金の返済総額や利息を算出しよう

借金がヤバいと感じたら、返済総額や利息を計算し、現在の負担を客観的に把握することが大切です。
落とし穴となりがちなのが「利息」です。
借金にはほとんどの場合、利息も含めた返済をしなければなりません。
特に長期間の借入や借入額が大きい場合、利息の負担も大きくなるため、正確に把握しましょう。

利息の計算方法は、以下の通りです。

利息=借入金額×年利÷365(日) × 借りている日数(日)

※うるう年は、割る数が365ではなく366になります。
※一円未満は切り捨てとなる場合が多いです。

例えば、300万円を年利15%で借り入れた場合、月初と月末で借入金額が変わらなければ、月々の利息は約3万7500円となります。つまり、これだけの利息が元本に上乗せされるということになります。

借金問題が深刻化するまで利息の存在を考慮していない方も多いものです。まずは客観的に利息の負担を把握しましょう。

こんな理由で借金を借りるのはヤバい!事例をご紹介

借金をするには人それぞれ理由がありますが、「こんな理由で借金を借りるのはヤバい」という事例をいくつかご紹介します。

理由第一位!娯楽で借金はヤバい!?

借金は生活に困っている人が借りるイメージもありますが、実態は必ずしもそうとは限りません。
日本貸金業界によると、借入目的の4割以上は「娯楽」のためだと明らかにしています。
娯楽は度を超えると家計を大きく圧迫し、時に借金問題を引き起こします。「趣味のバイクを購入するために100万円借金をしてしまった」などという事例もあります。
趣味や娯楽のために借金をしている場合、「ヤバいパターン」に該当するかもしれません。

食費で借金をしているとヤバい!

食費で借金をしている場合、無駄遣いをしているパターンと、家計のバランスが極端に悪い場合の2パターンが想定されます。

無駄遣いをしているパターンは、外食のしすぎ、高価な食材の買いすぎなどが考えられます。この場合は、収入以上に贅沢をしてしまっていると考えられるため、節制を心がけなければなりません。

反対に、節制をしても食費が足りずに借金をしている場合は、家計のバランスが悪いということになります。食費という最低限生活に必要な費用さえ捻出できないとなると、長期的に収入の不足が続くことになるため、新たな収入源を見つけるなどの対策をしなければ根本的な問題は解決しません。

こんな借金の借入行動はヤバい!当てはまるかチェックしよう

借金の「理由がヤバい」話に続いて、借金の借入行動で問題があるパターンをご紹介します。
安易な借り入れ、リボ払い、キャッシングの利息など、日常の借入に落とし穴は潜んでいます。

「今月は足りないから」という借金はヤバい!

「今月はお金が足りないから」と借入をしている方は危険信号です。
毎月の収入が足りない場合は、慢性的な収入不足、支出過多が原因と考えられるからです。
また、毎月の収入の不足を借金で補うと、借金をすることに慣れてしまい、少しのお金の不足で借入を頻繁に繰り返すことにも繋がります。借金をしているとそれだけ利息分負担が大きくなるため、長期的に見ても不利益を被ることになります。

リボ払いはヤバい!

頻繁にリボ払いを利用している場合も注意が必要です。
リボ払いは月々の返済額を一定に抑えて大きな買い物ができますが、手数料が実質年率15%程度と高額です。
また、リボ払いはお金の流れを認識しづらく、安易に使いすぎてしまう恐れがあります。リボ払いは積み重なっても毎月の返済が増えない仕組みなので、使いすぎていると実感が持てないまま、返済総額が膨らんでしまう恐れがあります。

キャッシングによる借金もヤバい!

クレジットカードのキャッシングは、銀行やコンビニエンスストアのATMなどで簡単に借りることができるため、ついつい使ってしまいます。
しかし、キャッシングも高金利で、消費者金融と変わらない利息が発生しています。また、キャッシングを利用すると指定口座から決まった日に引き落としが行われますが、これを延滞すると遅延損害金として年利14.6%という高いペナルティが課せられます。
そのため、安易にキャッシングを繰り返して返済が滞ると、後々大きな借金問題を抱えるリスクがあるのです。

多重債務は相当ヤバいかも

借金の返済のためにさらに借金をすること、いわゆる「多重債務」の状態になっている場合はだいぶ厳しい状況です。
多重債務に陥ると、複数の借金の利息が発生し、返済総額がどんどん膨れ上がってしまいます。
このため、多重債務者は債務者の中でもとりわけ大きなリスクを抱えており、後に自己破産などを選ばざるを得ない状況になることもあります。
多重債務状態にある場合は、一刻も早く弁護士に相談してください。

借金がヤバいと思ったら弁護士に相談しよう

借金がヤバいと思ったら、債務整理によって借金問題を解決することを検討しましょう。債務整理は弁護士に相談・依頼することができます。

債務整理は弁護士に相談

債務整理とは、借金の元金や利息を減らしたり、月々の返済負担を軽減することができるかどうかを検討し、借金問題を解決しようとする方法です。
債務整理には状況に応じて任意整理、個人再生、自己破産などが選択できるため、借金の額や返済状況に合わせて自分に合った手続きを検討してみてください。
債務整理は、弁護士に依頼することで手続きすることができます。ヤバいと思ったら放置せず、事態が悪化する前に対処することが何より大切です。

まとめ

借金で「ヤバい」と感じたら、まずは家計の収支バランスを見直すことが先決です。余計な支出がないかを詳細に検討し、利息を含めた返済総額との整合性を図ることが第一の対処法です。
また、趣味や娯楽、月々の食費で借金をしている場合などは、借金問題を悪化させる危険信号が出ている状況と考えることができます。
リボ払いやキャッシング、多重債務なども借金問題を深刻にする典型的な「ヤバい」状況と言えそうです。
借金問題で「ヤバい」と感じたら、債務整理によって根本的に問題を解決することが有効な手段です。
債務整理は、経験豊富な弁護士に相談・依頼することで解決できる可能性が高まります。「ヤバい」と思ったら、まずは弁護士に相談してみてはいかがでしょうか。

この記事の監修

株式会社ココナラに在籍する弁護士が監修しています
株式会社ココナラ
タイトルとURLをコピーしました