払えない借金をおまとめローンでまとめたい!メリットやデメリットを解説

借金・債務整理

この記事の監修

株式会社ココナラに在籍する弁護士が監修しています
株式会社ココナラ

「おまとめローン」という言葉を耳にしたことがあるでしょうか。
おまとめローンは借金を一本化することができる金融商品で、銀行やカード会社などで利用することができます。
借金問題で悩んでいる場合、おまとめローンを使うことでどのようなメリットが得られるのでしょうか。また、おまとめローンを利用する際に注意すべきポイントはあるのでしょうか。
本記事では、おまとめローンの概要やメリットやデメリット、おまとめローン以外で借金問題を解決する方法をご紹介します。

▼この記事でわかること

  • おまとめローンについて知ることができます
  • おまとめローンのメリット・デメリットについて知ることができます
  • おまとめローン以外の借金解決法を知ることができます

▼こんな方におすすめ

  • 複数の金融業者から借りていて、借金を一本化したい方
  • おまとめローンを勧められてどんな内容か知りたい方
  • おまとめローンで借金苦から逃れられるのか知りたい方

おまとめローンとは?

まずは、おまとめローンの定義や種類について解説します。審査に申し込む前に、内容や扱う会社を確認しておきましょう。

おまとめローンの定義

おまとめローンは、複数からの借金を1つにまとめるサービスです。
銀行や消費者金融、クレジットカード会社からの借入などを1つにまとめて返済することができます。
おまとめローンは複数の借金を一本化し、低い金利で返済を続けられることも多いため、借金に悩む方が利用すると返済が楽になることがあります。

おまとめローンの種類

おまとめローンは、銀行や消費者金融などで広く扱われています。

おまとめローンは一般的に、カードローンやキャッシングで借りるよりも低い金利が適用されることが多いです。
なお、おまとめローンの適用金利は、金融機関ごとに異なります。
また、おまとめローンを扱っている金融機関の金利表示は、たいてい「〇〇%〜〇〇%」のように幅をもって表示されることが多いです。、例えば「3〜17.5%」といった具合です。
どの金利が適用されるかは、利用者の借入状況等によって異なるため、単純な比較はできない点は注意したほうがよいでしょう。

おまとめローンのメリット

おまとめローンは、利用することで借金の金利が下がったり、毎月の返済負担を減らすことができる点にメリットがあります。

おまとめローンで借金の金利が下がる

おまとめローンを利用することのメリットの一つは、「金利が下がることが多い」という点です。
これには、「借金ごとの残高」が関係しています。

借金の上限金利は利息制限法によって定められています。
上限金利は、1つの借金ごとの残高によって変わります。具体的には、10万円未満の借入は20%、10万円以上100万円未満の借入は18%、100万円以上の借入は15%までとされています。

例として「消費者金融から50万円ずつ、3社から借金をしている」場合を考えてみましょう。

消費者金融から50万円の借入をする際は、一般的に金利が17~18%程度に設定されています。もちろんですが、この残高でこの利率は、利息制限法の範囲内です。
ここで、おまとめローンを利用して借金を1つにまとめます。
借金は「残高150万円の借入を、一社からしている」状況になりました。

利息制限法により、残高150万円の借金の上限金利は15%ですね!
おまとめローンで借金が一本化され、1つあたりの借金(この場合1つしかないわけですが)の残高が増えたため、適用される金利も下がった、というわけです。

これにより、毎月の利息の負担も減らすことが可能になりました。
また、金利が下がるということは、返済期間によっては返済総額も減らせる可能性があるということでもあります。

借金の借入先や返済日をまとめたいならおまとめローンが有効

借金の借入先や返済日をひとつにまとめられることも、おまとめローンのメリットです。

複数の貸金業者から借金をしていると、支払先や返済日が異なり、支払い忘れなどに繋がってしまう恐れがあります。
また、複数の借金によって残高や返済の進み具合を把握しにくくなる弊害もあります。
おまとめローンで複数の借金をまとめると、借入先や返済日をまとめることができるため、借金の管理が楽になります。
結果的に、延滞リスクを減らすことができ、計画的な返済ができる可能性があります。

おまとめローンのデメリット

良いことづくめのようにも見えるおまとめローンですが、デメリットもあります。

おまとめローンには審査がある

おまとめローンを利用する際は、審査に通らなければなりません。
つまり、審査に落ちた場合はそもそも、おまとめローンを利用できません。

おまとめローンを申し込む方の中には、複数の借入で借金が膨らんでしまった方もいます。そうした方の中には、借り換えをしたとしても返済そのものが危うい、という方もいます。
そのため、おまとめローンの審査は比較的厳しいのが現実です。審査に落ちてしまう可能性も十分に考えられます。

おまとめローンで借金自体は減らない

おまとめローンでは借金の元金自体を減らすことはできません。
おまとめローンは、借金をまとめて金利を低くしたり、借入先や返済日をまとめて管理しやすくすることが目的です。
借金をまとめることで返済総額が減る場合もありますが、それは結果的にそうなるのであって、あくまで主目的ではありません。

多額の借金を背負って返済に困っている方の場合、おまとめローンで金利を低くしても根本的な解決にならない場合があります。

おまとめローンによって返済総額が増えてしまうことも

おまとめローンは、場合によっては返済総額が増えてしまうことがあります。
というのも、おまとめローンのプランによっては月々の返済額が減る場合があるためです。

返済による負担を減らそうと、月々の返済額を抑えたプランを選択すると、以前より返済期間が伸びてしまうことがあります。
返済期間が延びるとそれだけ利息が発生する期間が長くなります。そのため、毎月の返済額自体は軽減されても、返済総額は増えてしまうことがあります。

債務整理なら払えない借金の悩みを解消できる

おまとめローンでは借金問題が解決しない場合、債務整理をすることをおすすめします。
債務整理であれば、利息のカットや過払い金請求、借金の元金を減らすことなどが可能です。

払えない借金を減らすには債務整理が有効

おまとめローンでは借金問題を根本的に解決できない場合、債務整理がおすすめです。
債務整理は、借金の返済ができない場合、元金や利息をカットし、返済の負担を減らすことができる手続きです。

債務整理には任意整理、個人再生、自己破産があり、それぞれ状況に応じて使い分けることができます。
任意整理では、将来発生する利息のカット、月々の返済の負担を減らすことなどが可能です。おまとめローンと違って、こちらは月々の支払いを減らすことに加えて、返済総額をも減らすことを目的とした手段です。
個人再生は、住宅ローンを抱えていて、かつ、その他にも大きな借金がある方に適した手続きです。個人再生は借金の元金を減らすことができるため、借金問題解決に向けて大きく前進できる場合があります。
自己破産は、返済の目途が全く立たない場合に利用すると良いでしょう。財産などを処分する必要がありますが、借金をゼロにすることができます。

こうした債務整理の手続きは、弁護士に相談するとスムーズかもしれません。
弁護士に相談すると、依頼者の借金状況や要望に合わせて、より良いと思われる方策を提案してもらえる場合があります。一度検討してみてはいかがでしょうか。

まとめ

おまとめローンは、複数からの借金を1つにまとめるサービスです。
借金を1つにまとめることによって、金利を低くしたり、借金の管理をしやすくなるなどのメリットがあります。
一方で、おまとめローンは審査に通過する必要があるため、返済が危ぶまれる場合は審査に落ちてしまい、利用できないことがあります。

また、おまとめローンで借金の元金を減らすことはできません。
そのため、借金問題が根深い場合は、債務整理を行うことを検討しましょう。
債務整理では、借金の元金をカットしたり、払いすぎた利息を取り戻せる可能性があります。
借金がどうしても返せないとわかった場合、まずは弁護士に相談するのも良いでしょう。

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