支払催促のメールが来た!メールの法的効力や本物か確認する方法を解説!

借金・債務整理

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株式会社ココナラに在籍する弁護士が監修しています
株式会社ココナラ

借金の返済がしばらく滞ると、貸金業者から催促が来るのが一般的です。
催促は電話やハガキなどで行われることが一般的ですが、中にはメールによって催促される場合もあります。
しかし、メールによる借金の催促は詐欺などの可能性もあるため、正しい内容か確認する必要があります。中には巧妙ななりすましも存在するため、確認を怠ると詐欺被害に遭う恐れもあります。
そこで本記事では、メールによる支払催促が来た場合の確認方法や対処法、借金問題を解決する方法について解説します。

▼この記事でわかること

  • 支払催促メールが本物か見分ける方法を知ることができます
  • 支払催促メールの法的効力について知ることができます
  • 支払催促メールを無視するリスクを知ることができます

▼こんな方におすすめ

  • 支払催促がメールできて、無視していいか迷っている方
  • 支払催促のメールが来たが、怪しいメールか疑っている方
  • 支払催促のメールに効力があるのか知りたい方

支払催促のメールが来た場合に確認すべきこと

支払催促のメールが来た場合、事実かどうかを確認するため、借入先に問い合わせたり、借入先の会員専用ページでチェックをしましょう。

支払催促のメールに覚えがない場合は振り込め詐欺に注意

支払催促のメールに心当たりがない場合、詐欺の可能性があります。
特に、文面が怪しかったり、個人情報を聞き出そうとしているメールには要注意です。

また、詐欺にはなりすましドメインを用いる者も存在します。
例えば、有名な金融機関などと見分けがつかないドメインを取得し、メールを送信する方法があります。
検索サイトでドメインを検索し、正しいドメインか調べることもできますが、検索先のサイトで本物のサイトの情報をコピーし、サイトごとをなりすましているような悪質なケースもあります。
そのため、単純になりすましドメインを検索しただけでは、本物と間違えてしまう恐れがありあます。
ドメインだけでは判断せず、記載されている内容が過去の取引履歴や他の郵送物などと合っているか確認することも大切です。

専用窓口や会員専用ページで確認する

銀行や消費者金融、クレジットカード会社の場合、支払いを滞納してるかどうかは専用窓口で確認することができます。

また、借金をするときは、借入先のサービスに会員登録していることが多いため、その場合は会員専用ページからも支払い状況が確認できます。
メールの内容だけで判断せずに、2重3重に確認しましょう。

怪しい支払催促のメールには返信しない

怪しい支払催促のメールには絶対に返信しないようにしましょう。
特に、個人情報や口座番号などはメールに記載してはいけません。

また、支払いを滞納している場合、メールだけでなく電話やハガキなどでも催促されることが多くあります。
そのため、支払催促のメールだけが送られてくる場合、注意が必要です。

支払催促のメールの効果

支払催促のメールは、法律的な意味での「お金の貸し借りの確認」において、一定の効果があるとされています。
そのため、無視すると大きなリスクに繋がる恐れがあります。実際に借金を滞納して支払催促のメールが送られてきた場合は、早めの対処が必要です。

支払催促のメールに法的効力はあるのか

支払催促は、たとえメールであっても法律的な効力があります。
実は、法律では督促を特定の媒体で送る決まりはありません。督促は一般的に電話やハガキで行われますが、他の手法でも問題ないのです。
そのため、メールで支払催促が行われても、督促状として扱うことができます。

あくまで一時的な手段ですが、督促状は法律上、借金の消滅時効を一旦中断させる効果を持ちます。
※本当に中断させるためには、6ヶ月以内に訴訟に踏み切る等の法的措置を取らなければなりません。

ただし、借金の消滅時効を一時的に中断させるために督促状を送付する際は、いつ債務者に到達したか、どんな権利について督促したのかなどを明確にする必要があります。
そのため、実務上は、最終通告としての督促状は内容証明郵便で送付することが一般的です。メールと合わせて郵便物も確認してみましょう。

支払催促のメールを無視するリスク

支払催促のメールを無視すると、大きなリスクが生じます。

支払催促のメールを無視し、その後も借金の滞納を続けると、借入先から借金の一括請求をされる可能性が高まります。
一括請求は滞納分も含めたすべての借金を一括で支払うように求めるものですが、滞納中の場合は支払えない場合がほとんどです。

その後、裁判所から特別送達で支払督促状が届きます。これも無視すると借入先の言い分を全て認めたこととされ、給料や財産などが差し押さえられる可能性が高まります。
まずはメールの事実関係を確認し、滞納が事実であれば早めの対処が必要です。

支払催促のメールが来ても借金が返せない場合

支払催促のメールが来ても借金を返せそうにない場合、まずは借入先に連絡をし、その後しかるべき対応が必要です。

まずは借入先に連絡する

支払催促のメールが届いても借金が返せない場合、まずは借入先にその旨を説明しましょう。
借入先に説明する際は、返済できない理由、いつ返済できるか、今後は同じようなことはないかなどを具体的に話すと良いでしょう。
返済の意思があると誠実に説明すれば、数日の返済遅れは待ってもらえる可能性があります。
ただし、約束した返済日を守れないとその後の対応が厳しくなる恐れがあるため、提案する返済日などは慎重に検討してください。

債務整理で借金問題を解決しよう

支払催促のメールが来ても借金問題を返せそうにない場合、債務整理を検討しましょう。
債務整理であれば、借金問題を根本的に解決することが可能です。

債務整理には、任意整理、個人再生、自己破産などがあります。
利息のカットや月々の返済額の軽減によって完済が目指せるのであれば任意整理を選択しましょう。任意整理は裁判所を介さず借入先と直接交渉する手続きのため、比較的簡単に手続きが可能です。
個人再生は、借金の元金を減らすことができるため、任意整理より大きな借金減額効果が期待できます。裁判所へ申立を行う必要がありますが、多額の借金を抱えている方には適した手続きです。
自己破産は、価値のある財産を処分する代わりに、借金をゼロにすることができます。どうしても返済ができない場合は、自己破産を選択することになるでしょう。

債務整理は弁護士に相談してみよう

借入先からの催促を無視しても、事態は悪化するだけです。

支払催促のメールが来ても返済が難しい場合は、借金に対する根本的な解決策を練るべき時かもしれません。
早めに弁護士に相談して債務整理を検討するのも一案です。

まとめ

支払催促のメールが来たら、まず借入先からのメールなのかを確認しましょう。
借入先からと思われる支払催促のメールが届いた場合、専用窓口や会員専用ページで事実を確認し、それらの情報と照合しましょう。また、怪しい支払催促メールには個人情報などを記載して返信してはいけません。

催促メールは無視すると事態が悪化するため、早めに対処する必要があります。
もし借金を返済できそうにないなら、弁護士に相談して早めに債務整理をすることをおすすめします。

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