悩みやトラブルを抱えていて、弁護士の無料相談を利用してみたい。
しかし、どこまでが無料で、何をどのように聞けばいいのか分からなくて不安だという方は、多いのではないでしょうか。
このコラムでは、無料の範囲や事前準備のポイントなど、無料相談を利用するために知っておくべきことを解説します。
▼この記事でわかること
- 弁護士の無料相談で、どこまでが「無料」の範囲なのか分かります
- 弁護士に無料相談する時の注意点や事前準備のポイントが分かります
- 無料相談できる弁護士の探し方が分かります
▼こんな方におすすめ
- 無料相談の詳細について知りたい方
- 弁護士への無料相談で、何をどう聞けばいいか知りたい方
- 無料相談できる弁護士を探したいと考えている方
弁護士の「無料相談」はどこまで無料?
本来、弁護士への相談には相談料がかかりますが、無料で相談を受け付けている法律事務所もあります。
相談料を無料にすることで「敷居が高い」「費用負担が心配」という方にも利用していただきやすくなるのです。
弁護士にとっては、「営業」の意味合いもあります。
「無料相談」を実施している事務所に法律相談をすれば、弁護士へ依頼しない限り一切費用はかかりません。
ただしそれぞれの事務所によって、「無料」の範囲には違いがあります。
具体的な「無料」の範囲は、それぞれの法律事務所の方針などによって変わってきます。
- 「初回30分まで」などと、一定時間に限り無料
- 初回は制限なく相談料無料
- 借金問題など、特定の分野のみ無料
とくによく見られるケースは、上記のような料金プランです。
それ以外の相談料は、一般的に「30分あたり5,500円」などと設定されています。
具体的に無料となる範囲は、それぞれの法律事務所に問い合わせてみましょう。
弁護士に無料相談する時の注意点
次に、無料相談を利用する際に、注意するべき点について解説します。
「弁護士に相談するべき内容か」を考える
弁護士は法律の専門家で、「よろず相談」の窓口ではありません。
まずは、自分が聞きたいことが「弁護士に相談するべき内容か」を考えましょう。
「法律用語の意味を知りたい」ときは自分で調べる
例えば「悩んでいる問題に関連する法律用語の意味がわからない」という状況があるかと思います。
しかしその意味を解説してもらうためだけに、弁護士に無料相談を依頼するのはおすすめできません。
あくまで弁護士へ無料相談を依頼するときは、「弁護士への依頼を検討しているとき」のみです。
単に意味が知りたいだけの場合は、なるべくウェブサイトや書籍で調べましょう。
「法的措置を検討していない」ときは弁護士は介入できない
また「悩みは抱えているが、具体的な法的措置までは検討していない」といったケースも、弁護士への相談には適しません。
例えば「知人から嫌がらせを受けて悩んでいるが、とりあえず止めてもらえればよく、損害賠償など法的なことは考えていない」ようなケースです。
いさかいの仲裁などは、弁護士の仕事ではありません。
法律で解決できないことには、弁護士も対応はできないのです。
「情報集め」を目的にした相談はしない
無料相談は気軽に利用できるメリットがありますが「情報集めのための相談」などはしないように注意しましょう。
法律事務所の無料相談は、ボランティアではありません。
あくまでも仕事として取り組んでおり、相談者が利用しやすいように無料の時間を設定してるだけです。
弁護士への依頼をまったく検討していないような人の相談は想定していません。
情報集めのため、複数事務所に手当り次第相談するようなことは避けましょう。
情報集めには「法律相談Q&A」を利用しましょう
弁護士に相談するべきかどうか迷ったら、「法律Q&A」の利用をおすすめします。
「法律Q&A」に相談事項を投稿すれば、ココナラ法律相談に掲載している複数の弁護士からの回答を得ることができます。
「弁護士への依頼で解決できるのか」「どのような方法で解決するのか」など、無料でアドバイスをもらうことが可能です。
またキーワード検索も可能ですので、自分と同じような悩みを抱えた人の投稿やその回答を閲覧することもできます。
さまざまな投稿を参考にして、今後どのような対応を取るべきかを検討しましょう。
弁護士に無料相談する前の準備
実際に無料相談へ行くにあたり、事前に準備するべきことをまとめました。
証拠となる資料集め
法律問題を解決するためには、「証拠」が重要になります。
例えば、残業代の未払いに悩んでいるような場合、会社に残業代を請求するためには「残業をした」という証拠が必要です。
「証拠」になるのものは、問題の性質やその人の置かれている状況によって違ってきます。
例えば残業代の未払いのような事案でも、タイムカードなどのほか、上司とのメールも証拠になるなど、何が証拠になるのかはケースバイケースです。
何が証拠になるのか分からないので、とにかく関連するものは集めておきましょう。
相談内容の整理をしておく
自分が何を悩み、どんな解決を求めているのかなど、相談内容についてあらかじめ整理しておきましょう。
相談時間は「30分」「1時間」と限られているケースが多いので、過不足なく話せるよう、相談内容を簡単にでもまとめておくべきです。
時間を有効に使いましょう。
弁護士を前にして緊張し、聞くべきことを忘れてしまう可能性もあります。
聞くべきことは、あらかじメモなどをしていくことをおすすめします。
法律相談当日の持ち物
相談当日は、前述したもののほか、以下のようなものを持参しましょう。
- メモをとるためのノートと筆記具
- (必要に応じて)ICレコーダー
- トラブルの状況を示す証拠
- 時系列や相談事項を整理した資料
- 本人確認書類(免許証など)
- 認印
弁護士の説明を録音するために、ICレコーダーなどもあると安心です。
またその場ですぐ依頼をする可能性がある場合は、本人確認書類や認印も持参しましょう。
弁護士に無料相談する際のポイント
最後に、実際の相談の場で、注意すべき点などについて説明します。
正しい事実を伝える
弁護士に伝える内容は、「正確であること」を心掛けなければなりません。
自分が抱えている悩みやトラブルを大げさに話したり、自分が不利になりそうなことについては黙っていたりすると、物事は正確に伝わりません。
自分が有利になるように、嘘をつくのもNGです。
弁護士が正確に事態を把握できなければ、正確なアドバイスもできなくなります。
正しい事実を伝えることが、問題解決への第一歩です。
弁護士への依頼内容を明確にしておく
「弁護士に依頼したいこと」を具体的に、明確にしておきましょう。
例えば、夫の不倫で悩んでいるケースを考えてみます。
- 慰謝料はもらいたいが離婚はしたくな
- 慰謝料は二の次で、いち早く離婚したい
- できるだけ有利な条件で離婚したい
このように解決方法はさまざまありますので、自分の希望を整理し弁護士に依頼する内容を明確にすることが大事です。
弁護士も依頼内容が具体的であれば、どのような道筋で解決するか明確にでき、相談もスムースになります。
時系列に沿って伝える
相談するときは、つい強い願望や要求がある事柄や、記憶が鮮明なことから話してしまいがちです。
しかし初めて話を聞く弁護士にとっては、話が前後してしまうと事実関係を正確に把握できません。
あらかじめ起きたことの時期を改めて確認、整理し、時系列に沿って分かりやすく伝えることを意識しましょう。
無料相談ができる弁護士はココナラ法律相談で探しましょう
法律相談が初めての人でも、無料相談なら安心して利用することができます。
ただ無料相談ができる事務所から、自分の抱える悩みにあった弁護士を選ぶのは簡単なことではありません。
ココナラ法律相談なら、個別の事情に合わせた弁護士の検索が可能です。
下記のような条件から、自分にあった弁護士を検索することができます。
- 住んでいる「地域」
- お悩みの「分野」
- 弁護士の性別
- 料金体系
- 対応体制
- 事務所の特徴
「初回面談無料」のチェックボックスにチェックを入れれば、無料相談に応じてくれる弁護士を検索することも可能です。
そこから弁護士の詳細ページを確認し、自分にあうか検討することができます。
弁護士の無料相談の利用をお考えなら、ココナラ法律相談を利用してみましょう。