大手法律事務所での勤務を経て独立し、千葉県でファミリア総合法律事務所を開業した辰野 樹市先生。
おもに知的財産関連の案件に注力されており、弁理士の資格を活かしながら経済的視点も含めた助言や提言をし、顧客の営利活動をサポートされています。
今回そんな辰野 樹市先生に、開業に至るまでのエピソードや注力分野、Web集客において意識していることについてお聞きしました。
辰野 樹市弁護士
(ファミリア総合法律事務所)
経歴 |
東京大学大学院法学政治学研究科 修了(知的財産法専攻) 文部科学省原子力損害賠償紛争処理センター 勤務 千葉県内某大手事務所 勤務 ファミリア総合法律事務所 設立 現在に至る |
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事務所ホームページ | https://familiar-low.com/ |
ココナラ法律相談 | https://legal.coconala.com/lawyers/3976 |
目次
「より踏み込んだサポートを」本懐を遂げるために開業へ
私は弁護士になる以前、文部科学省原子力損害賠償紛争処理センター(ADRセンター)に勤務していました。
業務を通して様々な相談者さまのお話を聞き、賠償額の大きさや、被害の深刻さを強く感じていました。
その経験を通して「悩みやトラブルを抱えて苦しんでいる方に、より踏み込んだサポートをしたい」と思うようになり、弁護士になろうと思ったんです。
そこで5年の準備期間を経て司法試験に合格し、弁護士としてのキャリアがスタートしました。
弁護士になってから、最初は大手事務所に勤めていました。
当時、私は相談者さまとの接点を増やすために「ショッピングモールに法律相談ブースを作ろう」「youtubeで法律解説をしよう」など、マーケティング戦略の提案をよく持ち込んでいたんです。
また弁護士登録する以前から、他の大手事務所の集客方法をビジネスモデルとして参考にしており、「弁護士として活動するならWeb広告は必須である」と思っていました。
そのため当時の所属事務所の先輩から勧められたこともあり、すぐにココナラ法律相談への掲載をはじめたんです。
そして様々な集客方法を思案していくなかで「自分の事務所を設立すれば、やりたいことがさらに実現しやすくなるのでは」と思い、独立開業を決意しました。
Web広告の強みを活かし、ニッチな分野の問い合わせを伸ばす
現在は、弁理士としての資格を活かせる知的財産や、交通事故の加害者側、不動産問題の弁護などに注力して活動しています。
なかでもとくに知的財産分野に注力している理由としては、まずこの分野に特化している事務所がごく少数であることが挙げられます。
私の事務所がある千葉県では、弁護士歴20年近くの先生でも知的財産を受任した経験がないという話もよく聞きます。
そのため、他事務所から断られた方がインターネットで「知的財産に強い弁護士」を検索した結果、私のココナラ法律相談の掲載ページにたどり着き、お問い合わせいただくことも多いですね。
個人の方からの案件だけでなく、企業さまからも月に数件、ご依頼をいただいています。
企業さまからの案件の割合は全体の1割程度で、とくに不正競争防止法、意匠法関連、著作権侵害などのご依頼が多いですね。
知的財産は今後成長が見込まれる分野だと考えておりますので、引き続き経験を積んでいきたいと思っています。
交通事故の加害者側や不動産問題についても、積極的に広告を打ち出している事務所が少ないことから、ココナラ法律相談経由でのお問い合わせがよくあります。
これらのいわゆるブルーオーシャンといわれる分野とWeb広告は相性がよく、あえてあまり弁護士が取らない分野を積極的に掲載したことで、以前よりも問い合わせ数が伸びた実感がありますね。
ココナラ法律相談では大規模の案件の獲得を目指す方針で分野を設定し、掲載範囲を広くとっているのですが、上記のような分野ではうまくいっている実感があります。
ただ環境法関連など、ブルーオーシャンだと見込んでいた分野の問い合わせが来ないこともあり、掲載内容のチューニングを随時していく必要があると実感しています。
集客はWeb経由が6割、ネット上の掲載実績が安心材料に
現在の集客比率は、Web経由が6割、弁護士会主催の相談会や紹介などの経由が4割ほどになっています。
ただ、Web以外の方法で受任したケースだとしても、大体の相談者さまは事前にインターネットで私のことを検索したうえでご依頼いただいています。
事務所ホームページやココナラ法律相談等、多くのページに掲載されていることが安心材料のひとつになり、お問い合わせいただくことが多いですね。
そのうえで、ココナラ法律相談のWebメディアの監修や、ココナラ法律相談が連載を持つ「幻冬舎ゴールドオンライン」への寄稿を通して、露出の間口が広げられたことは良かったと思っています。
弁護士として、今後もこういったメディアを通して、法律に関する情報発信をしていきたいと考えています。
トライ&エラーを繰り返し、広告を最適化することが大事
私はWeb集客を成功させるためには、前提としてトライ&エラーをすることが必須だと考えています。
なので、最初に広告費を払って損をする可能性があることは、当たり前であるという認識です。
例えば、1万円の利益を得るための投下資本が10万円の場合と1,000万円の場合とを比べた場合、1万円の利益を得やすいのは、圧倒的に1,000万円の方ですよね。
それだったら1,000万円投資しようというのが私の考えです。(ココナラ法律相談の掲載料はそこまで高額ではないので、あくまで例として)
また広告費と受任件数は相関関係があり、はじめはマイナスだとしてもいずれ利益を生むものと考えています。
現に私もココナラ法律相談で8分野掲載していますが、月に15件前後、多くて30件近くの問い合わせがあり、きちんと集客につながっています。
そのうえで大事なのは、掲載したらそのままにするのではなく、問い合わせの反響を見ながら定期的に掲載内容を見直していくことです。
正直なところ、実際に集客効果があるのかは掲載してみないとわからない部分もありますし、効果があったとしても時代の変化などによって鈍化することもあれば、逆も然りです。
そのとき効果が見込めなくなったら、いつまでも特定の分野のみに執着せずに方針変更を検討していくことも大事だと思っています。
方針検討をするうえで、ココナラ法律相談のサポート担当の方からアドバイスをいただき、実際効果が出たケースもあるので、気軽に相談してみると良いと思います。